南アフリカの保育事情から考える日本のベビーシッター問題

   2020/07/20

「所変われば品変わる」という言葉もありますが、日本では当たり前と思っていることが海外では通じないということもよくあることです。
特に育児ともなると、日本では核家族化も進み父親は忙しくしているため母と子だけで向かい合うことになります。
そんな母親も、子どもがある程度の年齢になるとまた職場復帰しないと経済的にも難しくなってきてしまうため、保育園やベビーシッターなどを探すために日々忙しくしているのです。
それによってストレスを溜めるよりも、ちょっと回りに眼を向けてみませんか。

南アフリカは良くも悪くもおおらか!

日本から遠く離れた南アフリカにだって子どもを預ける施設はあります。
日本でようやく作られ始めた幼保一体化の施設が南アフリカでは普通です。
幼児教育とともに、アフターケアという名で延長保育も提供してくれるので、母親がどんな立場にいても預けることができるのです。
別料金を払えばバレエや水泳などの習い事を受けることもできます。
長期休暇中も別料金でホリデーケアを受けられるのです。
お迎えの時間や休み時間もすべて母親が自由に決められるのです。
先生の中には先生を目指すような人も混じっています。担任も連絡ノートを書くような手間はかけていません。
子どもに与えるランチやおやつも手軽なもので、バナナを1本まるかじりで終わるようなことだってあります。
時間もざっくりしており、イベントがその時間にきちんと始まることはなく大体これくらいの時間というのを目標にのんびりと準備しているのです。
南アフリカの園生活というのは良くも悪くもおおらかというわけです。

病児保育のケア体制とか資格とか…日本はベビーシッターに求めることが多い?

一方の日本では、保育士にしてもベビーシッターにしてもきちんと資格を持った人しかやることができません。
もちろん時間もきっちりしていて、その時間には保護者たちもちゃんと揃っておりピッタリにイベントが始まるのです。
その日あった出来事は一人ひとり、連絡ノートで知らせられます。
病児保育のケア体制とか、すべてがマニュアル化されており、そこから逸脱することは許されないのです。
今や保育士やベビーシッターは募集人数に対して人出が不足しているのですが、それはそれだけ難しい職種だからとも言えるでしょう。
子どもを虐待するような先生であれば問題外ですが、そうでなく子どものことを愛してくれる人であれば、少しぐらいおおらかでもよいのではないでしょうか。
何をするか分からない子どもたちを相手にするお仕事なのですから、時間どおりにきちんとする・熱が何度以上になったら強制的に親に電話して引取りに来てもらう、などきっちりした日本の体制は軍隊的で決して良いとは言えない部分はあります。

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